虚勢の銀貨

東村の日々の記録

えっちゃんが最強

 久し振りにバイクのことを書こうかなと思います。

 多分、ここで説明したことはありませんが、私のバイクはKawasakiのVersys-x 250 tourerというモデルです。

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某ゲームを真似て、Versys-xのxを取って「えっちゃん」と呼んでいます。

えっちゃんの形は、多分皆さんが想像するバイクとは大分異なっていると思います。

 

 現行のバイクは、よく街中で目にするものだけで分類すると大体6種類に集約できます。

・SS(スーパースポーツ)

レースとかやってそうな、速そうなやつです。

 

・ネイキッド

バイクはシートの下にエンジンを積んでいるんですが、そのエンジンが丸見えのやつです。

 

ストリートファイター

SSとネイキッドのハーフみたいなポジションで、一部分だけエンジンが隠れています。

 

アメリカン

エンジン丸見えという点ではネイキッドと同じなのですが、シートが低い位置にあります。ハーレーみたいな形です。

 

・クラシック

ヘッドライトが丸くて「昔ながら」な印象が強いやつです。最近はめっきり減りました。

 

・オフロード

全体的に細くてシートが高いやつです。大きく突き出た泥除けが特徴ですね。

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さて、ではえっちゃんはどれにあたるのか。実はどれでもないんです。えっちゃんはアドベンチャーツアラー、もしくはデュアルパーパスと呼ばれる種類なんですよ。これが簡単に言ってしまえば「遠くに行くときに疲れにくいやつ」って感じですかね。

元々長距離ツーリングを目的として作られたもので、長時間乗って疲れにくいだけでなく荷物を後ろに乗せやすいよう設計されています。

私が知る限り、海外を含めてアドベンチャーツアラーに力を入れているのは、カワサキヤマハ、スズキ、BMW、Triumphくらいでしょう。世界中で主要なバイクメーカーは全部で10前後、そのうち半分に満たないくらいですね。勿論、他のところも出してはいますが、力を入れているかとなると、微妙な気がします。しかもその大半が大型二輪……

実際、街中ないし長距離のツーリングで同じアドベンチャーツアラーを目にすることはほとんどないに等しいです。夏に神戸-埼玉間をバイクで移動した際は兵庫-大阪-京都-福井-岐阜-長野-群馬-埼玉と通りましたけど、多分見かけたのは片手でも余るくらいでしょう。アドベンチャーツアラー、日本だとそんなに人気ないんですよね。

 

えっちゃん達はツアラー、なんて言うくらいですから遠出をすることが前提になっています。しかも50km先とかそんなレベルじゃあありません。200km、500km、1000km先まで快適に走ることを主眼に置かれています。それだけの距離、普通なら新幹線や飛行機で移動するものですよね。ですがアドベンチャーツアラー乗りは「なんとかなるんじゃないの?」ってスタンスで、平気でバイクで移動します。私も夏には520km、11月末には一日で神戸-東京間を移動しました。

ここまで走るとなると、ほとんどが泊りがけになります。積載装備が乏しいと思われがちなバイクですが、ツアラーには積載量を増強する装備が満載です。

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えっちゃんにはサイドケースが付いていますし、タンデムシート(二人乗りの際に後ろの人が座る部分)が広いので、工夫さえすればスーツケース一つ分の荷物くらい簡単に載せられます。

先ほど上で「大半が大型」と書きましたが、ツアラーのバイクに大型が多いのはその積載可能量の多さにあります。荷物を積めばそれだけ全体の重量は増えていきます。普通自動二輪(125~400cc)だと量によっては露骨に走行に影響が出るんです。全く進まなかったり、思いっきりハンドルを取られたりはそうそうありませんが、加速性能が落ちたり発進に気をつかったりはします。えっちゃんも、後ろに荷物を積んでいるときには坂道でいつもより多めにアクセルひねったりしていますよ。

それが大型になると違うんです。私は大型二輪の免許を持っていないので人伝に聞いた話しか知りませんが、大型二輪にとって10kgの荷物も30kgの荷物もそうは変わらないようです。これが私の250ccならえらい違いですが。しかも、車体自体が重いから重心が振れるようなこともらしいです。加速性能が落ちたり、坂道で変に気を遣ったりもしないと聞きます。そんなパワーは旅行する際の荷物を運ぶのにはうってつけ、だからツアラーには大型が多いってわけです。

 

ただ勿論、250ccでダメなことはありませんよ。100km/h超で何時間も走るわけじゃありませんし、キャンピングカーのように全てを運ぶ必要はありませんし、それになりより維持に手間がかかりません。車検はなく、大型に比べるとやはり燃費はいいです。6月末納車から今まで7000kmほど走りましたが、平均燃費は32km/lくらいですね。えっちゃんの姉妹モデル、Versys650やVersys1000になるとこれが20km/lまで落ちたりします。もちろん走り方にもよりますが。

私の体感ですが、高速道路をそこまで頻繁には利用せず、街から街へ移動するのにたまに山間部を通る、なんて走り方をするには十二分に有能ではないでしょうか。

暖かくなったら、今度はキャンプツーリングとかしたいなって思ってます。

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ゲヘナより愛を込めて。